黒潮実感センターは地域とともに持続可能な里海づくりを行っていますが、
その一環として柏島島おこしの会の事務局を勤めています。
島おこしの会では、昨年度環境省のグリーンワーカー事業を受託し、柏島最高峰?大黒山にある白灯台までの遊歩道を整備する事業を行い、新たなビューポイントもできました。
今回は昨年行った白灯台までの遊歩道整備と、新たに反田(たんだ・休耕田)でのビオトープ(トンボ池)づくりを行います。
そこで関心のある多くの方々にボランティアでお手伝いいただきたいと思います。

反田とは40数年前まで米を作っていた島唯一の水田でした。しかし、国の減反政策で休耕田となり今は一面の葦原となっています。黒潮実感センターでは反田の持ち主である大和屋旅館さんのご厚意で、この地を自由に使っても良いと言われ、数年前から少しずつ里海村づくりをしています。

以前、四万十市にあるトンボ自然館の杉村さん(トンボ研究者)にもこの場所を視察してもらいました。その時は水の流れている溝の表面を軽く網でさらっただけでうじゃうじゃとオオシオカラトンボなどのヤゴ見つかり、この近辺のトンボの主産卵場だと言われました。またこれだけ色んな環境が整っていてかつ、島にある湿地としては非常にユニークで、池を掘れば色んな所から様々なトンボが飛んでくるに違いないとお墨付きをもらいました。

そういうわけで今回、島の子ども達にもトンボをはじめとする水生昆虫やイモリ、ヌマエビ、オタマジャクシなどを観察できるトンボ池を掘ろうと言うことになりました。
海のことでは有名な柏島ですが、地元の子ども達に海の生き物だけでなく、池や水田の生き物にも親しんでもらおうという企画です。
地元に根ざした生きた環境学習の拠点としてユニークな取り組みにしたいと思っています。

柏島島民の方はもちろん、関心のある多くの方にお手伝いいただきトンボの楽園を作りたいと思います。
みんなでいっしょにトンボ池を掘りましょう!
柏島の新たな一面に触れられる良い機会です。

ボランティアの方を募集します。

期間は3月15日~24日までの間です。

問い合わせ先:
柏島島おこしの会事務局 黒潮実感センター
電話: 0880-62-8022
FAX:  0880-62-8023
メール: kuroshio@divers.ne.jp

以上

現在の反田の様子
現在の反田の様子
更新: Tsudo /2008年 03月 05日 19時 53分