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2016.5.10 ウミウシカフェを開催しました
5/10 第27回さとうみセミナーとしてウミウシセミナーを開催しました。非常にマニアックなウミウシの分類体系に関する話題であるにもかかわらず、なんと16名もの方が参加されました。ほとんどがダイビングガイドのメンバーでした。ウミウシをガイドする上で気になっていることなど、ガイドならではの視点と観察力などすばらしかったです。
またこのセミナー開始2時間ほど前にアクセプトされた論文では、柏島のお隣にある一切で発見したウミウシをもとに、イッサイフシエラガイと言う和名が付けられた報告もあり、すばらしいタイミングでした。
理枝さんお疲れ様でした。
2016.5.10 ウミウシカフェin 柏島開催のお知らせ 20160429up
演題:ウミウシの新しい分類体系
講師:中野理枝(なかのりえ)氏
日時:2016(H28)年5月10日(火)16:30~18:30
場所:NPO法人黒潮実感センター
高知県幡多郡大月町柏島625
参加費:レジュメ+お土産付き 1,000円
なお、セミナー修了後、講師を囲んで懇親会を行う予定です。
準備の関係があるので参加ご希望の方は、5/8までに黒潮実感センターまでご連絡下さいますようお願いいたします。参加費3000-4000円位
講演概要:
2005年から2012年にかけて、ウミウシの分類体系に大きな変更が相次ぎました(2013年以降も多少の変更はありました)。
それらの変更を反映している日本語の図鑑は、今のところNPO法人全日本ウミウシ連絡協議会(全ウ連)が制作している<ベータ版日本のウミウシ>バージョン4のみです。
そこで、全ウ連の運営するデータベース(日本産後鰓類データベース)の公開に合わせ、新しい分類体系についての概説を試みたいと思います。
どのウミウシがどのような理由で変更になったのか、ダイビングガイドの方がゲストに説明する際に必須の情報満載。ウェブ上などで個人的な図鑑を作っている方にも必須の最新知見です。
キイロウミウシとセンヒメウミウシは、分子系統解析の結果を受けて同属とされましたが、
キイロウミウシ(左)とセンヒメウミウシ(右)。この2種が同じ属って本当???
プロフィール:中野理枝(なかのりえ)氏
ウミウシ研究者
公益財団法人黒潮生物研究所客員研究員/NPO法人全日本ウミウシ連絡協議会(全ウ連)理事長。主な著書に『本州のウミウシ』『海に暮らす無脊椎動物のふしぎ』他。現在『月刊ダイバー』に「ウミウシ研究室」隔月連載中。博士(理学)。
全日本ウミウシ連絡協議会(通称:全(ウ連)とは・・・
全ウ連は海とダイビングとウミウシを愛する皆様と一緒に活動していくNPO法人です。
海での調査会、ワークショップ、ウミウシカフェ(勉強会)、セミナー、研究者を招いての講演会、ガイドダイバー・写真家のトークショー、定期刊行物『季刊うみうし』の発行、データベース構築、などを行っています。これらの活動を通じてウミウシの行動生態学的知見や分類学的知見を、より多くの人々と共有していきたいと考えています。
http://www.ajoa.jp/
関心のある多数の方のご参加をお待ちしております。
2016.5.3 初夏の里海をあじわうツアー
開催日:5月3日(祝火)15:00頃~5月5日(祝木)13:30頃まで<2泊3日>開催場所: 柏島とその周辺海域 (幡多郡大月町柏島)
定 員: 約10名(成人、親子もしくは保護者同伴でのご参加)
先着順(〆切り4月22日(金))
参加費: 30,000円(税込み)(黒潮実感センター会員は27,000円)
費用に含まれるもの: 宿泊費と滞在中全食事費(みんなで作ります)
体験プログラム費・保険、黒潮実感センター友の会年会費3000円(当プログラムは黒潮実感センターの会員対象のため)すべて込み
内 容: 磯での潮干狩りで磯モン採って美味しく食べよう。
底が透明なクリアカヌーでサンゴや魚の観察。
クルージング、釣り体験&釣った魚の料理に挑戦!
山菜摘んで食材に。
各自でご用意いただく持ち物:
通常の旅行に必要なもの(洗面用具、着替え、常備薬など)、
ビーチサンダル、磯に上がるため滑らないような靴、帽子、酔止薬、日焼け止め、水に濡れても良い格好(水着)など
* 天候や海の状況によってはプログラムを変更します。予めご了承ください。
お問い合わせ申し込みは
NPO法人黒潮実感センター
電話0880-62-8022、FAX0880-62-8023
メール:kuroshio@divers.ne.jpまで
2016(平成28)年度モイカのオーナー募集のお知らせ 2016.02.29up
下記PDFファイルよりモイカの里親の説明をいたします。
詳細またはお申込みについては、お気軽にお問合せ下さい。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
メールアドレス:kuroshio@divers.ne.jp
電話番号:0880-62-8022
ファックス番号:0880-62-8023
〆切は3月末を予定しておりましたが、今年度は告知が遅くなりましたので〆切を4月上旬までとさせていただきますのでご応募よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
2016.3.5 慶應義塾幼稚舎6年生修学旅行に!
3/5 今年も慶應義塾幼稚舎の6年生が修学旅行に来られました。
今年は前日の3/4に足摺の宿泊先であるパシフィックホテルで晩に講演をした後、翌日バスで30名あまりの生徒さんらが来られました。
非常にタイトなスケジュールではありましたが、海辺の生きもの観察(微小貝探しや海の生きもの観察)、釣り体験、海藻押し葉づくりなどのアクティビティを楽しんでいただきました。
お昼ご飯は釣った魚と、こちらで先に用意しておいた魚を全員が捌いて炭火焼きにし、柏島の郷土料理であるこうし飯とブリやマダイのお刺身、ブリのあらでだしを取ったブリうどんと盛りだくさんのメニューでおなかいっぱいになりました。用意した魚はイトヒキアジ、イサギ、カサゴ、アヤメカサゴ、ヘダイ、オオモンハタ、メイチダイ、ホウボウ、ホウセキキントキ、カワハギ、カマス、アカネキントキ、オニカサゴ、ムツと先生も生徒達も見たこともないような魚も一杯で、それぞれさばき方を教えながらやってもらいました。
小さくてほんとにかわいい微小貝探しに夢中になる生徒や、個性的な海藻押し葉を作る生徒達、湾内の浮き桟橋に付着しているソフトコーラルに喜びの声を上げたり、最後は岸壁沿いを大きなイシガキフグが泳いでいたので網で掬って観察するときは、「なにこれ~」「でっけー」などと大騒ぎになりました。
わずか6時間程度の滞在でしたが柏島の自然を満喫して帰られました。最後、バスから見えなくなるまで手を振ってくれた生徒さん達、またのお越しをお待ちしています。
2016.2.21 第26回柏島・里海セミナー開催のお知らせ 160208up
第26回 柏島・里海セミナー開催します。
日時等は下記のチラシをご覧下さい。
関心のある多くの方のご来場をお待ちしています。
講演要旨
「比較生化学者が説明するイカ学」
高知大学農学部准教授 足立(あだち) 享介(こうすけ) 氏
世界で水揚げされる水産物は約8000万トン、その5%(約400万トン)がイカである。このうち約50万トンが日本人の胃袋に入るとされている。個人消費で換算すると日本人は毎年1.2kgのイカを消費する。この数字は水産物の中でもトップクラスである。しかしながら、イカはサケ、マグロなどの魚類やエビ、カニなどの甲殻類、その他の水産物に比べてよく分かっていないところが多い。
一方で、今回演者をつとめさせていただく足立は比較生化学(comparative biochemistry)という分野を研究する人間である。「比較生化学」の「比較」とはヒト、マウス、大腸菌など研究対象としてよく知られた生物を使うのではなく、未解明なことの多い生物を研究対象とし、得た結果を他の生物と「比較」する。一方で「生化学」とは「生物」と「化学」が組み合わさって生物に含まれる物質を化学で考える学問である。すなわち「比較生化学」とは平たく言えば変な生物に含まれる物質を対象とする学問であるといえる。
比較生化学者の私から見ればイカは非常に魅力的な研究対象である。実際研究してみると分からないことだらけだし、かといって誰でも知っている生物で、産業的な意味も見出しやすい。今回のセミナーでは比較生化学者から見たイカについて、そして比較生化学者がどんなことを考えて日々生活しているのかを、なるべく平易な言葉で分かりやすく説明したいと思います。
講師プロフィール
足立亨介 氏:高知大学農学部 准教授
1971年 兵庫県生まれ 2001年に博士号取得後、国内外で博士研究員、民間企業での研究員を経て、2009年より現職。比較生化学を専門のひとつとするものの、対象生物には特にこだわりがない。ただイカの研究は最近面白い。
「イカ類の卵膜膨張メカニズムの解明」
高知大学大学院修士課程1年 永島(ながしま) 宗弥(ときひろ) 氏
柏島ではアオリイカの人工産卵床を設置することで、アオリイカの資源を増加させる取り組みが行われてきました。その人工産卵床に産み付けられたアオリイカの卵を毎日観察すると日に日に卵が大きくなっていきます。この現象は未解明で、何が卵で起きているか調査していることを発表したいと思います。
その私がイカについて興味を持ったきっかけというと、私は大学でヨット部に在籍していたので、日頃から海を身近に感じて大学生活を送っていました。部活動をしていたある日、船から降ろしていた錨を引き上げるとアオリイカの卵が無数に付着していて、こんな物に卵を産み付けるのかと不思議に思いました。その出来事からイカに関心を持ち始め、現在イカについて研究をしています。
2016年度 研修生募集
NPO法人黒潮実感センターでは、2016年度の研修生を募集しています。
研修期間終了後、適性が認められれば正職員になる事も可能です。
高知県大月町柏島は、日本一多くの魚種(1000 種以上)が生息し、非サンゴ礁域では日本有数の造礁サンゴ群集が発達 した素晴らしい海を有する場所です。
周囲 3.9km の小さな島の人びとは人情に厚く、人を大事にしてくれます。
漁師さんとの飲みニュ ケーションも多いところです。
私たちはこの柏島を「島がまるごと博物館」と捉え、持続可能な里海づくりに取り組んでいます。
自然の中で生きる力をつけたい人、地域を元気にしたい人、海が大好きな人…、
フィールドワークを楽しめる人、やる気のある人を募集します。
募集人員:研修生 若干名
研修の概要:
*自然学校指導者として基本的な姿勢(積極性・礼節・明朗さ・自然が好き・人が好き・環境意識・自然観)を学び、身につける。
*『雑用大事主義』=生きることは雑用の集積。雑用をこなすセンスを身に付ける。
A.学校の自然教室、指導補佐
B.プログラム指導補佐
C.行事の準備、撤収
D.報告書作成
* 施設整備等
*プログラム教材作成・ 事務作業
待遇:活動支援金として月5万円支給
住宅は確保しています。
休日:シーズン中(5~10月)は土日祝日を除く平日。
シーズン以外(11月~4月)は原則として土日祝日。
時間:原則として8:30~17:30
(昼休憩12:00~13:00)
※勤務時間・休憩時間が前後することもあります。
応募資格:当センターの活動を良く理解し賛同される方
パソコン操作・書類作成ができること
普通自動車免許(AT限定除く)を所有していること
ダイビングライセンス・潜水士・船舶免許所有者優遇
選考:書類審査の後、必要に応じて面接により選考します。
応募方法:以下のものを郵送してください。
1.履歴書
2.主な実績のわかる資料(返却しませんので、リストや複写等)
(例)・環境教育や自然科学・海洋生物に関連した論文、執筆記事等
・イラスト、デザイン等のアートワーク
ホームページや印刷物編集等の実績
・体験学習、環境教育等に関連した活動の実績
・その他自由に自己PRしてください
3.作文
応募の動機、自分の思い・考え、プログラムのアイデアなど自由に記載。
A4で1~3枚程度
募集〆切:2016年3月末日。
黒潮実感センターについて
廃校となった旧柏島中学校跡地を大月町からお借りし、事務所としています。
フィールドワーク、デスクワーク等、さまざまな仕事に従事し、
アットホームな雰囲気で活動しています。
問い合わせ申し込み先:神田 優(センター長)
特定非営利活動法人黒潮実感センター
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島625
Tel:0880-62-8022 Fax : 0880-62-8023
mail: kuroshio@divers.ne.jp
※ 研修開始日・応募資格等、お気軽にお問い合せ下さい。
元気で明るく、やる気のある人の応募を待っています。